【集計・分析結果3 画数と運勢の関係を暴く】 
 (25)異常性を判定するには

 一般姓名とグループ別姓名とに違いがあるか?  一般姓名と比べて、特定のグループの名前に多く使われている画数、あるいは、あまり使われない画数があるかどうかを、画数別出現率の差によって調査します。
 比較の基準となるのは一般姓名40000名ですが、どの状態を異常と見なすのかが問題となります。どのような条件を満たせば、一般姓名と比べてハッキリと異なっている(異常である)と判定できるのでしょうか。
 グラフ5-1は、一般姓名40000名と一般姓名3000名との五格出現率の差を表したものです。一般姓名3000名は、40000名とは別に新たに収集したデーターです。ともに「一般姓名」ですから、両者の五格出現率に差は生じないように思えますが、実際にはわずかながらに違いが見られます。これは、無作為に人名データーを収集した場合でも、出身地域や年齢に若干のバラツキがあるため、誤差が発生していると考えられます。

グラフ5-1 五格出現率の差
五格出現率
 例えば、11画では、地格・天格・外格はプラスの方向に、人格はマイナスの方向に、総格はゼロの位置にあって、すべての格がおよそ±1の範囲に収まっています。
 一般姓名40000名と一般姓名3000名、これら2つのグループの、「11画」での五格の出現率は表5-1のようになっています。

表5-1 11画での出現率表
11画での出現率
 出現率の差は、 「3000名での出現率(%)」―「40000名での出現率(%)」 で求められ、出現率の差がゼロから離れるほど、基準(一般姓名40000名)との差が大きいことを表します。また、差がプラスであれば、その画数が、一般姓名40000名と比べて多く使われていることを、マイナスであれば、使われ方が少ない画数であることを表します。
 0画から34画までの出現率の差を、すべての格についてグラフ化したものがグラフ5-1で、同様の方法により、「資産家」「政治家」「医師」「犯罪者」などのグループごとに、一般姓名40000名を基準とした出現率の差を求めて、グラフ化を行っていきます。

 同じ属性(一般姓名)をもつグループを比較したグラフ5-1では、誤差による多少のバラツキが見られるものの、すべての値が±1.3の範囲内にあります(最大値は地格12格の+1.3、最小値は地格18格の-1.3)。つまり、同じ属性のグループから生まれる誤差は±1.3程度であり、「資産家」「政治家」「医師」「犯罪者」などの一般姓名とは属性が異なっているグループとの比較でも、±1.3の領域内にある数値は誤差の範囲内であると考えることができます。逆に、±1.3を超える値が出現した場合には、それは誤差を超えた数値だということになります。
 これから、グループ別姓名の五格について、出現率の異常な差を示すものがないかを調べていきますが、誤差±1.3から0.5ポイント以上離れた数値を「誤差とは呼べない異常な値」の基準として調査を進めることにします。すなわち、+1.8以上、または-1.8以下の場合を異常値として扱います。
 また、+1.8以上の値のことを「プラスの異常点」、-1.8以下の値のことを「マイナスの異常点」と呼びます。「プラスの異常点」は、一般姓名と比べて、そのグループで異常に多く使われている画数であることを、「マイナスの異常点」は、異常に頻度の少ない画数であることを意味します。



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