【集計・分析結果3 画数と運勢の関係を暴く】 
 (42)画数にパワーは宿るのか?

 表5-2は、「架空の人名」を除く15のグループの異常点の数を集計したものです。異常点の総合計は77個でしたので、平均すると1グループ当たり約5個の異常な画数をもっていることになります。

表5-2 グループ別にみた異常点の数
グループ別異常点
 「政治家」「医師」「作家」の名前は、異常な画数が多いことから、一般姓名とは異なる特徴のある名前の人が多いと言え、一方、異常な画数がまったく見当たらない「弁護士」、異常な画数が少ない「会社社長」「芸術家」「スポーツ選手」「犯罪者」では、一般の姓名と大きく変わったところがない平凡な名前が多いと言えます。
 また、異常点を多くもつグループでは、これらの職業に有利に働く画数、不利に働く画数が複数存在していることになります。
 そして、多くのグループで一般姓名とは異なる異常な画数が認められること、グループによって異常点の数や現れ方に違いがあることから、画数が運勢(職業の適正や生き方)に何らかの影響を与えている可能性があると考えられます。もし、画数と運勢がまったく関係のないものであるなら、どのグループも同じような画数の出現率を示したはずですし、一般姓名と変わらない分布を示したはずだからです。

 異常な画数は、どの格に多く現れたのか? 異常点の数を、天格・人格・地格・外格・総格の別で集計したのが表5-3です。

表5-3 格別にみた異常点の数
格別にみた異常点の数
 画数の異常が、地格で圧倒的に多く発生していることから、この格が最も運勢に関わりやすいと考えられます。他にも、天格には異常点がほとんどない(事故死者の13画の1つだけ)、総格にはプラスの異常点がないことが格の特徴として挙げられ、これらのことから、格それぞれについて次のような性質が見えてきます。
天格:ほとんど「傾向」に無関係である
人格:地格に次いで「傾向」に関わっている格である
地格:「傾向」に多く関わっている格である
外格:やや「傾向」を促進する働きがある
総格:「傾向」を抑制する働きがある

 「傾向」という語を「運勢」に置き換えてもよいでしょう。もちろん、この場合の運勢とは、姓名判断などの占いによく出てくる「壮年運」「晩年運」「結婚運」「家庭運」「仕事運」などといったたぐいのものではなく、「会社の社長になりやすい、なりにくい」「歌手やタレントになりやすい、なりにくい」「事故に遭いやすい、遭いにくい」のような、職業の適性や運に作用する力のことです。



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