【姓名判断の崩壊と再構築】 
 (44)姓名判断は無意味な占いか?

 10万人を超える姓名の分析を始めるにあたって、「画数に運勢の良し悪しはないであろう」、「今回の調査によって、姓名判断が無意味であることを実証する結果になるだろう」と考えていました。「ひょっとして」という気持ちもなくはありませんでしたが、案の定、画数に対して単純に吉凶を割り当てるなどできないことを実証する結果となりました。
 よいと言われる名前を授けてその子の人生の後押しをしてあげたい。当たるのか当たらないのか、根拠があるのかないのかはともかくとして、出来ることなら不吉と言われる画数を避けて、少しでも幸せになってくれそうな名前にしてあげたい。そう願うのが親心。しかし、従来の姓名判断で用いられる吉凶表に正当性は見出せませんでした。吉凶表を片手にあれこれと画数を数える姓名判断の正体とは、一つの指標に則した名前をつけることで満足感と安心感を得る気休めに過ぎなかったのです。
 よい画数、悪い画数という昔ながらの数字の吉凶の概念が崩壊したその一方で、資産家、政治家、医師、作家、歌手/タレント、事故死者など、グループによって画数の出現率に違いがあることが判明し、一概に姓名の画数を無意味だとは言い切れない状況にあることも事実です。
 だったら、グループ別の画数分布の違いを基にした姓名判断=「統計的姓名判断」を作ってしまおう!
 次に、統計データーから構築された吉凶表をご紹介いたしましょう。



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